2017年6月 徳之島よもぎ餅研修

 

鹿児島県の徳之島の特派員からよもぎ餅が届いたので、名古屋で研修を行いました。

徳之島は奄美群島の一つで、地図で見ると鹿児島本土よりも沖縄の方が近い場所にあることがわかります。

 

「よもぎ餅」というと、よもぎを練りこんだだけの餅や、あんこを包んだ草餅を想像していましたが、徳之島のよもぎ餅は全く違います。

「ふちもち」「ふーちむーちー」とも呼ばれていて、餅に黒糖とよもぎを練りこんで月桃の葉で包んで蒸したもので、徳之島では身近なおやつとして親しまれてきたそうです。

最近では家庭で作ることは少なくなりましたが、特派員の方の家でも、昔はよもぎや月桃を栽培していて、庭に大きな蒸し器を出して作っていたそうです。すてき!

 

 

見た目は沖縄のムーチーにそっくりです。

袋を開けると月桃のよい香りがします。

 

ものによって違うとは思いますが、賞味期限は2週間ほどで、すあまと比べても非常に長いです。

島出身のよもぎ餅好きの方は、たくさん買って冷凍保存しているそうです。

 

中は驚きの黒さ!黒糖ムーチーのパステルブラウンとは比べものにならないくらいです。

よもぎ、黒糖、月桃の3つがぐいぐい主張してきます。どれも他の味や香りに負けていません。

そしてもう一つ特徴的なのはそのやわらかさです。今まで出合った餅の中で一番やわらかいです。水分が多くてもちゃっとしています。

 

香りの強いものとやわらかいお餅が好きな大名古屋すあまビルヂングは大好きな味です。

 

食べかけはまるでのりの佃煮です。

上手に食べられるようになるにはまだ時間がかかりそうです。

 

こんなにおいしいよもぎ餅ですが、年々作る方が減っていて、今では数軒しかないそうです。どうにか受け継いでいってほしいものです。

またいつか現地での研修も行いたいと思っています。