2016年3月 タイ カノム・チャン研修

 

タイにカノム・チャンという餅菓子があるという情報を聞きつけ、現地で研修を行いました。

セントレアからバンコクのスワンナプーム空港まで直行便で6時間ほどです。

研修は2月の末からだったのですが、タイは真夏でした。

 

早速、事前に調べた情報をもとにカノム・チャンを探しに行きます。

 

 

 

カノム・チャンはタイの伝統的なお菓子です。

カノム(khanom)はデザート、チャン(chan)は層を意味していて、名前の通り9層に分かれているそうです。

タイ語の「9」と「進歩、発展」を表す言葉が似ているため、タイでは9は成功や繁栄を意味する縁起の良い数字です。

そのため、カノム・チャンはおめでたい時に食べられるお菓子なのだそうです。

また、最近は層になったもの以外にもバラの形のもの等形にバリエーションがあるようです。

 

そしてついにカノム・チャンを発見しました!

 

第一カノム・チャンは、ウィークエンドマーケットの片隅に供えられていました。

食べられるだけではなく、お供え物としても一般的なようです。

 

ピンクのものもありました。

 

そして、同じウィークエンドマーケットの屋台で購入することができました。

袋にずっしり入って40バーツ(約120円)。

 

透明の袋に直接入っているのがタイの屋台らしいです!

 

タピオカ粉とココナツミルクが入っているのが特徴で、とてもやわらかいですがぷりっとしています。ココナツミルクの風味がしてとてもおいしいです。すあまよりも甘さが強い印象です。

バームクーヘンのように層をはがして食べるのも楽しいです。

すあまよりもういろうに近いです。

 

道端の屋台のお菓子屋さんの定番のようで、たくさん見かけました。

 

大学の裏の屋台にはバラ売りのカノム・チャンがありました。

学校帰りにカノム・チャンを買い食いするタイの学生さんを想像してしまいます。

  

チェンマイのウィークエンドマーケットにもありました。

 

 

チェンマイでは、5時半に起きて朝市にも調査に行きました。

肉、魚、野菜からカエルまで、様々な食材が並んでいます。

 

カラフルな小分けパックのカノム・チャンを発見しました。

 

お店の方に値段を聞いたら「Five!」と言われたので、50バーツか15バーツかと思ったら、本当に5バーツ(約15円)でした。

地方の市場だからでしょうか?

 

朝日に照らされるカノム・チャンが美しいです。

層ごとに色の違うカラフルなものもありました。

 

お客さんや周りのお店の方でにぎわうカノム・チャン屋さん。

店員さんが美人でした。

 

カノム・チャン以外にも餅菓子がいろいろと売られていたのですが、どれもココナツミルク味のようでした。

こちらの削ったココナツをまぶしたお餅は10バーツ(約30円)でした。

 

キティちゃんのカノム・チャンもありました。

 

キティちゃんだけではなく、タイではいろんな日本のキャラクターを見かけました。

特に多かったのがドラえもん。バンコクでもチェンマイでも本当にいたるところにあって、人気の高さを感じました。

 

小さくてもちゃんと9層です。

 

こちらはバンコクのショッピングセンターTerminal21の中にあるカオピーノーグ(KAOPEENONG)さんというお菓子屋さんです。

タイの伝統的なお菓子を取り扱っているおしゃれなお店です。

 

お店の方にいろいろと説明していただいたのですが、カノム・チャンは英語で「layer cake」と言うそうです。バラやドーナツ型の層になっていないものもそう呼んでいました。

 

バラのカノム・チャンを購入しました。

9個入りで50バーツ(約150円)です。

 

ぷりっとしていて、屋台のものよりも甘さ控えめで、上品なカノム・チャンです。

賞味期限は3日間とのことなので、なんとかお土産にもできそうです。

 

今回の研修で、タイには日本の食文化では考えられないような餅菓子が存在していることがわかりました。

しかし、形や言葉に意味を持たせておめでたいお菓子としていること等共通点もあり、決してかけ離れたものではありません。カラフルな層を持つ餅という点では日本の桃の節句の菱餅にも類似しています。

また、餅とココナツの相性の良さには衝撃を受けました。

 

 

今回もとても学び多き研修となりました。

 

 

世界にはまだまだわたしの知らない餅菓子が存在しています。

さらなるすあまの繁栄のために、いろいろな餅菓子について勉強しに行きたいと思っています。