すあまライブラリー

名古屋ではなかなかすあまを食べることができずつらい思いをしている方も多いと思います。そんな時にすあまを読んで楽しむことのできる本を集めました。

 

1冊目は松本英子さんの『局地的王道食』です。

栄のジュンク堂で購入したのですが、「どっちがすあま?どっちがぎゅうひ?」という写真入りポップが出ていました。名古屋ですあまの写真を見る日が来るなんて!

 

作者の方の「心の局地にいる食べ物たち」についてのエッセイ漫画で、その中の1つにすあまが取り上げられています。

最初から最後まで同じ味、大好きなのにたくさん食べられない葛藤など、とても共感できました。わたしは、行けども行けども展開がない、それ以上のことがもうない、そんなところが大好きです。

 

他にも、ちくわぶ、甘食、かんぴょう、ちくわの磯辺揚げ、そば湯、冷凍みかんなど、好きな食べ物や懐かしい食べ物ばかりでおもしろかったです。

 

大名古屋すあまビルヂングに情報を下さった方は、まだすあまを食べたことがないとのことでした。この本からすあまの存在や魅力がもっともっと広まるといいなと思います。

 

2冊目は山田詠美さんの『ラビット病』です。

恋愛小説です。9編からなる連作の短編集で、『すあまのこども』という作品が収録されています。

 

二人がすあまを養子にするお話です。

すあまを通して、わがままで気分屋だけどかわいいゆりと、それに振り回される純情で優しいロバートの人柄や関係が見えてきます。とても重要なアイテムとして登場しています。

 

 

食卓で天ぷらを出されるすあま、クッションでテレビを見るすあま、玄関で出迎えてくれるすあま、そして砕け散ったかちんかちんのすあま、想像するだけでどきどきしてしまいます!

名古屋でなかなか手に入らない中で、すあまに「好きなお菓子」「おいしいお菓子」以上の気持ちを感じている人におすすめです。

 

3冊目はCLAMPさんの『カードキャプターさくら』です。

すあまを扱った作品ではないのですが、主人公のクラスメートの山崎くんの好物がすあまという設定があります。

 

8巻では「すあまとすはまは別物」という非常に重要な発言があります。わたしはこどもの頃に山崎くんのセリフですはまを知ったので、もしこの本と出会っていなければすあまとすはまを混同していたかもしれません。

その点において、大名古屋すあまビルヂングに多大な影響を与えた作品と言えると思います。

今回のすあまライブラリーは以上です。また新着図書が入り次第報告をしたいと思います。